村上春樹 村上春樹『ノルウェイの森』解説|やはり、100パーセントの恋愛小説。 思春期の哀しみを反芻する『ノルウェイの森』のあらすじを読む。「何故、直子は死んだのか?死も生の一部」という主題を解説する。17歳に棲むココロとカラダ、精神と肉体に宿るセックス、喪失感。生きることをもがき、再生しようとする魂の叫びを聞く。 2020.07.27 村上春樹
村上春樹 村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』解説|閉ざされた自己の行方、心の再生は可能か。 強い自己心のために無意識の核だけが<私>を支配しはじめる「ハードボイルド・ワンダーランド」とその深層心理に映された街「世界の終わり」のあらすじを読み主題を解説。影を剥ぎ取られ心を失っていく<僕>が最後に決めた選択とは何かを追いかける。 2020.07.15 村上春樹
村上春樹 村上春樹『羊をめぐる冒険』解説|邪悪な羊を呑み込み、自死を選ぶ鼠。 鼠三部作の完結編。『羊をめぐる冒険』のあらすじを読み主題を解説。僕は彼女と「星形の斑紋のある羊」を探しに北海道へ。右翼の大物秘書、羊博士と緬羊牧場の歴史、謎の羊男。羊の正体。欲望の現象界に抗い、道徳に殉じ死んだ鼠と邂逅し、僕の旅は終わる。 2020.06.30 村上春樹
村上春樹 村上春樹『1973年のピンボール』解説| 魂の在り処を探し、異なる出口に向かう僕と鼠。 「僕」と「鼠」の漂流を描く第二弾『1973年のピンボール』のあらすじと解説。直子の自殺で自責の念に囚われる「僕」は、魂を探す旅をする。そしてついに異界に棲む直子の死霊と邂逅し語らう。一方の鼠は暗鬱の中、出口を求め深い眠りに陥る。 2020.06.22 村上春樹
村上春樹 村上春樹『風の歌を聴け』解説|言葉に絶望した人の、自己療養の試み。 政治の季節だった1969年、団塊の世代が青年の頃。故郷で再会した「僕」と「鼠」の二人、恋人を失った傷心のひと夏の出来事。デタッチメントな生き方はこの作品から始まる。村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』のあらすじと解説。鼠三部作の第一弾。 2020.06.18 村上春樹
夏目漱石 夏目漱石『こころ』解説|自由と孤独の時代をいかに生きていくか 自由や自我の追求が、心の内の自己本位や独占欲を曝け出す『こころ』のあらすじを読み主題を解説する。人は恋や財産、友情など物我の試練にあい騙され、人間不信に陥り厭世的に生きていく。<K>との出来事を語る<先生>の遺書を、<私>はいかに捉えたのか。 2020.05.15 夏目漱石
安部公房 安部公房『箱男』あらすじ|匿名と贋者が、交錯する社会。 人間の匿名性と覗き願望を描く『箱男』のあらすじと主題を解説。箱男とは何者で、なぜ箱男に憧れていくのか?社会の登録を逃れ、都市を彷徨う箱男たち。帰属を捨て存在を放棄し、見て/見られ、覗いて/覗かれることに、貴方も箱男になることを誘惑される。 2020.04.26 安部公房
安部公房 安部公房『砂の女』解説|逃げたい男 vs. 巣ごもり女 不条理な日常を逃れ昆虫採集に出た教師が閉じ込められる『砂の女』のあらすじと解説。そこでは一人の女が男を穴にひきとめようとする。逃れたい男と、巣ごもりする女。男がやがて流動する砂の閉塞のなか、新たな生き方を見つけるまでの心理変容を明かす。 2020.04.21 安部公房
田山花袋 田山花袋『蒲団』解説| 中年男の劣情を、正直に告白します。 明治の女性の自我の開放という自由な気風のなかで、中年男のキモイ恋の妄想の告白が人々に衝撃をあたえた。現実を赤裸々に描く新しい手法が、その後の私小説の方向性を決める。日本の自然主義文学を代表する田山花袋の『蒲団』のあらすじと解説。 2020.04.16 田山花袋