中上健次

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中上健次『地の果て至上のとき』あらすじ|路地が消え、虚無を生きる。

解説>生まれ育った路地の消滅、あれほどに憎んだ父浜村龍造。母系で包まれた路地を失い、幾百年千年と続く山の神話の中で、歴史に繋がる父系の物語を思う。故郷の喪失と、突然、自死した龍造に自己の系譜をも断ち切られ、秋幸は孤独と虚無の果てを生きていく。
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中上健次『鳳仙花』あらすじ|母胎に宿る命から、その物語は始まった。

解説>イザナギ・イザナミの兄妹神の記紀神話の地、隠国・紀州。秋幸三部作の前日譚『鳳仙花』。フサは古座に生まれる。少女の季節を経て、三人の男たちと恋仲になり、子を産み育て母親へとなっていく。山と海と川に閉ざされた新宮の「路地」に咲く鳳仙花、それは秋幸の母系の物語。
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中上健次『枯木灘』あらすじ|路地と血族がもたらす、激しい愛憎と熱狂。

解説>『岬』に続く『枯木灘』。私生児として生を受けた苦しみの中、実母フサと、名を表した実父「浜村龍造」。両親の愛情への飢えと、実父への激しい憎悪。自然と一体となる土方仕事のなかで、秋幸の血は、土地と共に熱狂する。そして男への復讐は、予期せぬ出来事へと展開する。
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中上健次『岬』あらすじ|自分はどこから来た、何者なのか。

解説>紀州・新宮の山と川と海に閉ざされた路地で、母系の複雑な血縁のなか実の父親である「あの男」への憎しみを胸に、同じ血を受け継ぐ秋幸の苦悩し葛藤する物語。自分はどこから来た、何者なのか。戦後生まれの作家として初の芥川賞受賞作。秋幸三部作の始まり『岬』、そして『枯木灘』へと続く。
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