芥川龍之介

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芥川龍之介『神神の微笑』解説|「破戒する力」ではなく「造り変える力」

大国の仲間入りをした明治の日本。キリスト教社会の文化と日本の記紀神話や先祖崇拝の文化との戦いが構図が現れます。芥川はその先の日本と西洋の衝突を予知していたのでしょうか。日本とは何か、日本人とは何か。これは大正期に著された芥川の日本文化論です。
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芥川龍之介『河童』解説|嫌悪と絶望に満ちた人間社会を戯画に描く。

懐疑的で厭世的な芥川が、自身への嫌悪感から生まれたとする『河童』。河童の国を寓意に遺伝、家族制度、恋愛、芸術、資本主義、刑罰、自殺、宗教と饒舌に語る。病苦に悩み、生活に疲れ、のしかかる重荷と、芸術の行き詰まり、次第に自殺に向かう晩年の思索。
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芥川龍之介『地獄変』解説|残酷対決! 独裁者 vs 芸術家

芥川の芸術至上主義の精神を描いたとされる代表作『地獄変』。その至上の果てにあるもの。現世の権力の支配に対抗し、狂気のなかでその頂きを追求し、道徳的な規範さえも突き破り、愛する者をも顧みず、そして自らの死と引きかえに芸術の最高の価値を後世に残す。
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芥川龍之介『おぎん』解説|みんな悪魔にさらわれましょう

芥川は切支丹物という作品を残している。キリシタン弾圧と棄教がテーマの『おぎん』を解説してみる。おぎんの実父母への愛から、天国に行くことを断念し、地獄のへ落ちる孝道物語のようだが、実は異なり、真実はおぎんの生きる<逞しさ>と<知恵>の話なのだ。
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芥川龍之介『藪の中』その真相に涙する「文芸的な、余りに文芸的な」嘘

「藪の中」の構成を解説。それが真相を解くヒントです。第一発見者の木樵の言葉の意味、三人が嘘をつく理由、作品の主題が見えてきます。
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芥川龍之介『杜子春』解説|金持ちでも仙人でもない、正直な暮らし。

人間にとって最も尊いものは何か?芥川の『杜子春』のあらすじを読み解説。大金持ちになるが友は無く、人間関係に愛想を尽かす。仙人の修行をするが、母の愛情に勝るものがないことを知る。善なる魂をもち人の世で正直な暮らしを送る尊さを子供たちに伝える。
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芥川龍之介『芋粥』解説|夢は叶う時より、願い続ける時が幸せ!

「一度でよいから好物の芋粥を腹いっぱい飲んでみたい」と願い続ける男が、いざ用意されると喉を通らない。芥川の『芋粥』のあらすじと解説。夢は他人に叶えてもらい実現しても満足は少ない。夢は叶う時より、願い続けていた時のほうが幸せであるという教訓。
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芥川龍之介『蜘蛛の糸』解説|因果応報とエゴイズムの戒め

芥川の初期作品で漱石が絶賛した『蜘蛛の糸』のあらすじと解説。地獄に落ちた犍陀多に因果で下ろされたひとすじ光る蜘蛛の糸。利他の心なく利己心で糸は切れる。お釈迦様の慈悲深い救いの眼差しと憐れみ。静かな蓮の池のほとりに仏の教えと人間の業を学ぶ。
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芥川龍之介『猿蟹合戦』解説|蟹は死刑!価値観は急に変化する。

誰もが知っているお伽噺「猿蟹合戦」のその後はどうなったのか。勧善懲悪や武士道精神は無くなり、蟹は法の下で裁きを受けます。そして理不尽で不条理にも、蟹は死刑の判決を受けてしまいます。時代が変わると価値観も変わるので、皆さん注意してください!
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芥川龍之介『桃太郎』解説|鬼が島は楽土で、桃太郎は侵略者で天才。

日本一有名なお伽話、桃から生まれた桃太郎が、犬猿雉を伴い鬼退治。でもこの話は少し異なる。芥川の『桃太郎』のあらすじと解説。鬼たちは平和で静かに暮らすなか、何故、征伐されたのか?侵略者なのに天才とされる理由を時代背景を通して考えます。
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