短編小説

芥川龍之介『蜘蛛の糸』あらすじ|因果応報の慈悲と、利他の大切さ。

解説>蜘蛛の命を助けたことで、下りてくる一本の細い銀色の蜘蛛の糸。犍陀多の変わらぬ利己心から糸は切れ、もとの地獄へ落ちていく業。お釈迦様の慈悲深い眼差しと救い、その救いのなかに求められる利他のこころ。
短編小説

太宰治『水仙』あらすじ|芸術家は自分の才能を信じ、世評を気にせず。

解説>芸術家は煩悶と祈りの中に常にある、ならば世間のおだてやへつらいに、乗ずることなく、酷評や批判にも動じることなく、自分の才能を信じて疑わず創作活動に邁進することである。水仙の絵を破ることが意味するものは何か、芸術家の生き様とは何かを読み解く。
邦画

映画『マルサの女2』あらすじと解説/ここが見どころ!

解説>伊丹監督が描きたかった第2弾。宗教法人「天の道教団」を脱税のハンドバックにする裏の顔、三國廉太郎演じる鬼沢鉄平。大型開発案件の地上げと利権に群がる政治家、銀行家、建設業等の巨悪に対して宮本信子演じる亮子たちマルサの戦いは勝利するのか。
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邦画

映画『マルサの女』あらすじと解説/ここが見どころ!

解説>伊丹十三監督の社会派作品。脱税の手口やからくりを楽しませながら教えてくれる。山崎努演じる権藤英樹の悲哀と宮本信子演じる板倉亮子と一途の間で一瞬、感じる双方の奇妙なリスペクト。脱税という硬いテーマをエンターテイメントに仕上げた作品です。
短編小説

芥川龍之介『猿蟹合戦』あらすじ|蟹は死刑、価値観は急に変化する。

解説>猿蟹合戦のその後、蟹はどうなったか?と言うお話。ひとつの価値観であった勧善懲悪や武士道は無くなり法の下で裁きを受けます。そして時に理不尽で不条理な事さえも蟹は、抵抗することができません。そして読者の皆さんこそが蟹なのですと忠告します。
短編小説

芥川龍之介『桃太郎』あらすじ|鬼が島は楽土で、桃太郎は侵略者で天才。

解説>伊弉諾(いざなぎ)の国産みの神話の桃の木は八咫烏(やたがらす)に啄まれ、落ちた桃から生まれた桃太郎が、犬猿雉を伴い鬼退治。鬼たちは平和で静かに暮らすなか、何故、征伐されるのか分からない。芥川の桃太郎、侵略者なのに天才とされる理由を考えます。
邦画

映画『鉄道員(ぽっぽや)』あらすじと解説/ここが見どころ!

解説>北海道の幌舞駅長の佐藤乙松は、妻の最期も、娘の最期も看取れずに、鉄道ひと筋の人生だった。定年を間近に迎え人生を振り返るひととき、ふと目の前にあらわれた人形を抱いた3人の女の娘。天職に一途に生きた”ぽっぽや”を高倉健が寡黙に演じる。
洋画

映画『シャイニング』あらすじと解説/ここが見どころ!

解説>雪に閉ざされたコロラド州のオーバールックホテル。次第に精神を病んでいくジャックとシャイニングの能力で未来を予知するダニー、そして母親。精神の異常をきたすジャックは斧で家族を襲い、呪われたホテルとダニーが見る超常現象が、刻々と惨劇の世界となる。
短編小説

芥川龍之介『羅生門』あらすじ|悪を正当化するとき、人は真の悪人になる。

解説>地震、辻風、火事、飢饉と災い続きの洛中で、どこにでもいる一人の下人が仕事を失い、生きるために悪行を為すまでの心理の変化を合理的に丹念に描く。希望の無い極限の中、生を求めれば悪が正当化される。悪は許されないが、その彼岸へ向かう相応の理由がある。
短編小説

芥川龍之介『鼻』あらすじ|外見より内面の自尊心を笑われる辛さ。

解説>顎まで届く5,6尺の長い鼻を笑われる高層が、鼻を低くしてからの笑われ方は、自尊心を貶め辱められる笑いだった。人は外面の笑いよりも、それを隠そうとする内面の弱さにこそ蔑みを含んだ笑いがこめられる。コンプレックスとの良いつき合い方を考える。
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