夏目漱石

夏目漱石『草枕』全ての謎と物語の構造を解く!謎解き『草枕』その1

冒頭文に隠された主題「智・情・意」と文芸、夢幻能に見立てられた物語、画工と那美の芝居合戦を丁寧に読み解き、誰も語らない複雑な『草枕』の筋と構造を明らかにする全6回のシリーズです。
永井荷風

永井荷風『濹東綺譚』解説|江戸の香り漂う、玉の井のラビリンス。

明治の上流階級の子息に生まれ西洋に遊学し、出世に背を向け文学を目指す。散策好きで下町を愛す荷風が、吉原の向こう玉の井に迷いこむ。侘しくうら寂しい私娼の町でお雪と出逢い、その交情が江戸情緒を彷彿させる。詩情溢れる叙情小説『濹東綺譚』の解説。
坂口安吾

坂口安吾『特攻隊に捧ぐ』解説|殉国の情熱と、至情に散る尊厳。

軍部の積悪と戦争を呪う安吾だが、特攻隊だけは可憐な花であったという。安吾の『特攻隊に捧ぐ』を解説する。文明の利器と決死の覚悟。殉国への情熱と、至情に散った尊厳を我々は疑ってはいけないという。平和ボケの日本人よ、父祖たちが、かく戦った記憶を忘れてはいけない。
坂口安吾

坂口安吾『日本文化私観』解説|人間のいる芸術だけが、前進する。

米英を相手に歴史の運命に呑み込まれていった戦争。日本の伝統とは何か、日本人とは何かについての坂口安吾の自己省察である。1.「日本的」ということ 2.俗悪について(人間は人間を)3.家に就いて 4.美に就いての項目からなるものを解説する。
坂口安吾

坂口安吾『文学のふるさと』解説|絶対の孤独と、絶対の自由。

生存それ自体が孕む絶対の孤独、透明な氷を抱きしめたような、悲しさ、美しさ。そんなひとつの切ない「ふるさと」の上に、文学が成り立っている。坂口安吾の創作活動の原点であるエッセイ『文学のふるさと』をあらすじを追いながら解説する。
坂口安吾

坂口安吾『続堕落論』解説|無頼とは、自己の荒野を生きること。

『堕落論』から8か月後に発表される。大きな反響をえた前作を受け、再び天皇と日本人の精神性に対する考えを展開する。戦時中の道徳や戦陣訓、そして戦後の荒廃に対する安吾の視点がうかがえる。安吾の文学論とも繋がる堕落について『続堕落論』を解説する。
坂口安吾

坂口安吾『堕落論』解説|生きよ堕ちよ、正しくまっしぐらに!

坂口安吾のエッセイ『堕落論』。歴史のなかに日本人の本質を紐解き、披瀝しながら、ひとりひとり自らが真理を追究する態度を求めている。戦争に負けたから堕ちるのではない。人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ。正しく堕ちることでのみ、人間は救い得るとする。
村上春樹

村上春樹『品川猿の告白』解説|片想いの記憶を、熱源にして生きる。

猿が人間に恋をする。それは決してかなわぬこと。そこで好きな女性の名前を盗んで、大切にあたためて、生きるエネルギーに換える『品川猿の告白』の解説。果たせぬ想いを抱きながら、生きていく糧にする。年老いた品川猿が、恋の記憶に余生を送る。
今村夏子

今村夏子『むらさきのスカートの女』表紙の絵のスカートが紫色じゃない理由

表紙の絵が紫色のスカートじゃないのには理由がある。スカートから出る四本の足の持ち主は誰なのか?と考えることが、作品の叙述トリックを解くことになるのだ。
ジョージ・オーウェル

ジョージ・オーウェル『動物農場』あらすじ|個人独裁の誕生までを、おとぎ話で表現。

全体主義を風刺したおとぎ話が『動物農場』です。オーウェル自身が語っているように、その内容はスターリン主義を寓話としたものです。社会主義を歪曲し個人独裁の恐怖政治に辿り着くまでのあらすじと解説を加えます。
アーネスト・ヘミングウェイ

ヘミングウェイ『老人と海』あらすじ|屈しない精神と肉体、その尊厳とカタルシス。

老漁師サンチャゴは、八十四日の不漁が続き翌日に、巨大なマカジキがかかる。三日三晩の格闘のすえ獲物をあげるが、帰途、鮫に襲われ食いちぎられながら死闘を続ける。行動派のヘミングウェイの『老人と海』のあらすじと解説に人間の尊厳とは何かを考える。
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