夏目漱石

夏目漱石『草枕』全ての謎と物語の構造を解く!謎解き『草枕』その1

冒頭文に隠された主題「智・情・意」と文芸、夢幻能に見立てられた物語、画工と那美の芝居合戦を丁寧に読み解き、誰も語らない複雑な『草枕』の筋と構造を明らかにする全6回のシリーズです。
アルベール・カミュ

カミュ『ペスト』解説|不条理の世界を、いかに生きるか。

どこにでもある港町オランを<ペスト>が襲う、猖獗を極め成す術も無く次々に人々が死んでいく。家族も友人も恋人も全ての移動と自由を奪われた時、人は如何にして<不条理>と向き合うのか?カミュが物語を通して戦争の時代に投げかけた人間の尊厳を問う。
アルベール・カミュ

カミュ『異邦人』解説|それは太陽のせい、神を信じぬ人間中心主義。

男を殺害した動機を「太陽のせい」だとするムルソー。母の死の翌日、海水浴に行き、女性と関係を結び、喜劇映画を観て笑う。信仰心の無いムルソーに法廷は「死刑」を宣告。キリスト文明における無神論者を裁く不条理に抗い、辿り着いたのは人間の精神の自由だった。
夏目漱石

夏目漱石『三四郎』里見美禰子と四人の男(ラストシーンに隠された主題)

『——広田先生と野々宮さんと与次郎と三四郎と。四人はよそをあと回しにして、第一に「森の女」の部屋にはいった。』ここからラストまでに『三四郎』の主題が集約されているのです。
洋画

映画『ギルティ』解説|三者三様のGUILTY or NOT GUILTY、その罪の自覚。

一本の緊急コールから事件は進行し思わぬ結末を迎える。映画『THE GUILTY/ギルティ』のテーマは、題名の通り『罪』。そこには『罪』に関わる三者三様のGUILTY or NOT GUILTYがある。視覚を閉じられ聴覚だけが冴えるなかで、その審判は観衆に委ねられる。
永井荷風

永井荷風『濹東綺譚』解説|江戸の香り漂う、玉の井のラビリンス。

明治の上流階級の子息に生まれ西洋に遊学し、出世に背を向け文学を目指す。散策好きで下町を愛す荷風が、吉原の向こう玉の井に迷いこむ。侘しくうら寂しい私娼の町でお雪と出逢い、その交情が江戸情緒を彷彿させる。詩情溢れる叙情小説『濹東綺譚』の解説。
坂口安吾

坂口安吾『特攻隊に捧ぐ』解説|殉国の情熱と、至情に散る尊厳。

軍部の積悪と戦争を呪う安吾だが、特攻隊だけは可憐な花であったという。安吾の『特攻隊に捧ぐ』を解説する。文明の利器と決死の覚悟。殉国への情熱と、至情に散った尊厳を我々は疑ってはいけないという。平和ボケの日本人よ、父祖たちが、かく戦った記憶を忘れてはいけない。
坂口安吾

坂口安吾『日本文化私観』解説|人間のいる芸術だけが、前進する。

米英を相手に歴史の運命に呑み込まれていった戦争。日本の伝統とは何か、日本人とは何かについての坂口安吾の自己省察である。1.「日本的」ということ 2.俗悪について(人間は人間を)3.家に就いて 4.美に就いての項目からなるものを解説する。
坂口安吾

坂口安吾『文学のふるさと』解説|絶対の孤独と、絶対の自由。

生存それ自体が孕む絶対の孤独、透明な氷を抱きしめたような、悲しさ、美しさ。そんなひとつの切ない「ふるさと」の上に、文学が成り立っている。坂口安吾の創作活動の原点であるエッセイ『文学のふるさと』をあらすじを追いながら解説する。
坂口安吾

坂口安吾『続堕落論』解説|無頼とは、自己の荒野を生きること。

『堕落論』から8か月後に発表される。大きな反響をえた前作を受け、再び天皇と日本人の精神性に対する考えを展開する。戦時中の道徳や戦陣訓、そして戦後の荒廃に対する安吾の視点は深い。安吾の文学論とも繋がる堕落について『続堕落論』を解説する。
坂口安吾

坂口安吾『堕落論』解説|生きよ堕ちよ、正しくまっしぐらに!

坂口安吾のエッセイ『堕落論』。歴史のなかに日本人の本質を紐解き、披瀝しながら、ひとりひとり自らが真理を追究する態度を求めている。戦争に負けたから堕ちるのではない。人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ。正しく堕ちることでのみ、人間は救い得るとする。
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