夏目漱石夏目漱石『草枕』全ての謎と物語の構造を解く「謎解き草枕」その1 冒頭文に隠された主題「智・情・意」と文芸、夢幻能に見立てられた物語、画工と那美の芝居合戦を丁寧に読み解き、誰も語らない複雑な『草枕』の筋と構造を明らかにする全6回のシリーズです。2020.08.02夏目漱石
宮沢賢治宮沢賢治『よだかの星』解説|理想を追い、自ら星となり輝く! 弱肉強食の残酷な世界、鷹は食物連鎖の頂点で力が強く、それに比べて、よだかは不細工で醜くて弱く皆に疎まれる。そんな自分も毎日、虫の命を奪っていることに悲しい気持ちになり、夜空の星になろうと決心します。それは宮沢賢治が目指した心象の理想郷。2023.09.04宮沢賢治
夏目漱石夏目漱石『私の個人主義』解説|漱石の語る、個人主義とは何か。 明治の時代、国を開き近代化を急ぐ日本。諸外国から技術や知識を輸入し自由主義と資本主義が発展する。思想としての個人主義の流行。しかし皮相だけの理解のなかで日本人の価値観は平衡感覚を失っていく。ここに自らの煩悶のさきにその答えを導いた漱石の個人主義がある。2023.07.22夏目漱石
夏目漱石夏目漱石『現代日本の開化』解説|令和の時代に思う、現代日本の開化。 明治の時代、西洋から入ってくる技術や思想に戸惑う日本人。漱石は、まず開化とは何か、次に日本の開化とは何か、最後に西洋と日本の開化の違いとその先の未来を憂い、外発的な日本の開化が精神にもたらす影響を説く。そして今、令和の日本の開化について考える。2023.07.06夏目漱石
芥川龍之介芥川龍之介『河童』解説|嫌悪と絶望に満ちた人間社会を戯画に描く。 懐疑的で厭世的な芥川が、自身への嫌悪感から生まれたとする『河童』。河童の国を寓意に遺伝、家族制度、恋愛、芸術、資本主義、刑罰、自殺、宗教と饒舌に語る。病苦に悩み、生活に疲れ、のしかかる重荷と、芸術の行き詰まり、次第に自殺に向かう晩年の思索。2022.03.17芥川龍之介
マリオ・プーゾマリオ・プーゾ『ゴッドファーザー』|愛するということ、女たちのサイドストーリー 家族の名誉をかけた荘厳なオデッセイ『ゴッドファーザー』の女たちのサイドストーリー。ヴィトーの良き伴侶としてのママ・コルレオーネ、マイケルと生きることを決意したケイ・アダムズ、シシリーの楽園の精としてのアポロニア、三人を中心に男と女の愛を考える。2022.02.26マリオ・プーゾ
芥川龍之介芥川龍之介『地獄変』解説|残酷対決! 独裁者 vs 芸術家 芥川の芸術至上主義の精神を描いたとされる代表作『地獄変』。その至上の果てにあるもの。現世の権力の支配に対抗し、狂気のなかでその頂きを追求し、道徳的な規範さえも突き破り、愛する者をも顧みず、そして自らの死と引きかえに芸術の最高の価値を後世に残す。2022.02.17芥川龍之介
マリオ・プーゾマリオ・プーゾ『ゴッドファーザー』|原作の解説その4 家族の名誉をかけた荘厳なオデッセイ『ゴッドファーザー』の解説その4。いよいよクライマックス、マイケルの周到な計画の下でニューヨーク五大ファミリーの首領の暗殺とファミリーに歯向かう敵が粛清される。全てを知ったケイは、愛の苦悩のなか、祈りを捧げる。2022.02.10マリオ・プーゾ
マリオ・プーゾマリオ・プーゾ『ゴッドファーザー』|原作の解説その3 家族の名誉をかけた荘厳なオデッセイ『ゴッドファーザー』の解説その3。ソニーが暗殺される。むごたらしくマシンガンで蜂の巣にされた。ヴィトーは停戦協定を模索する。その条件は唯一、末息子のマイケルが無事に祖国に戻ってくることだった。2022.02.10マリオ・プーゾ
マリオ・プーゾマリオ・プーゾ『ゴッドファーザー』|原作の解説その2 家族の名誉をかけた荘厳なオデッセイ『ゴッドファーザー』の解説その2。シシリーを逃れ、ニューヨークに渡る。若きヴィトーが貧困のなか悪に手を染め、それが定めと信じ、事業を拡大し巨大な犯罪組織コルレオーネ・ファミリーを築き上げるまでの歴史が綴られる。2022.02.10マリオ・プーゾ
マリオ・プーゾマリオ・プーゾ『ゴッドファーザー』|家族の名誉をかけた荘厳なオデッセイ|原作の解説その1 家族の名誉をかけた荘厳なオデッセイ『ゴッドファーザー』の解説その1。それは家族の愛の物語であり、何者も侵せない絆の掟である。ヴィトーの家族とコルレオーネ・ファミリー。そしてドンの後継者マイケルへの代替わりの苦悩と戦いを描く。2022.02.09マリオ・プーゾ