志賀直哉

志賀直哉『正義派』あらすじ|真実を告げる勇気と、揺れ動く感情。

正義を貫くことの難しさを描く『正義派』のあらすじを読み主題を解説。会社都合の嘘を言う監督と運転手に対して、幼い女児の死や悲しむ母親を悼み、篭絡に屈せず真実を語る。しかしやがて仕事を失い生活に窮する不安が襲う。ではどうするのか?を考えていく。
志賀直哉

志賀直哉『流行感冒』あらすじ|大正時代のパンデミックに、寛容のたいせつさを学ぶ。

愛娘へ神経質なほどに過保護になる主人公、女中の石の素行を疑い嫌悪する『流行感冒』のあらすじと解説。人は一面ではなく全体を知ることで、信頼と同時に精神的なやすらぎや幸せも生まれる。パンデミックだからこそ心の寛容さや思いやりを説いています。
中上健次

中上健次『地の果て至上のとき』あらすじ|路地が消え、虚無を生きる。

生まれ育った路地の消滅、母系で抱かれた地を失い、歴史に繋がる父系の物語を思う。『地の果て至上のとき』のあらすじを読み主題を解説。突然、自死した龍造に自己の系譜を断ち切られ、秋幸は孤独と虚無の果てを生きていく。秋幸三部作いよいよその結末。
中上健次

中上健次『鳳仙花』あらすじ|母胎に宿る命から、その物語は始まった。

イザナギ・イザナミの兄妹神の記紀神話の地、隠国・紀州。秋幸三部作の前日譚『鳳仙花』のあらすじを読み主題を解説。フサが少女から大人となり、恋をして子を産み育て母親へとなっていく半生。新宮の「路地」に咲く鳳仙花、秋幸の母フサの兄妹恋慕の物語。
中上健次

中上健次『枯木灘』あらすじ|路地と血族がもたらす、激しい愛憎と熱狂。

紀州・新宮で私生児として生を受けた苦しみのなか、現れた「浜村龍造」。実父への激しい憎悪を燃やす『枯木灘』のあらすじを読み主題を解説。ついに蠅の王への復讐へ、秋幸の血は土地と共に熱狂する。しかし予期せぬ出来事へと展開し揺れ動く心の謎を追う。
中上健次

中上健次『岬』あらすじ|自分はどこから来た、何者なのか。

新宮の山と川と海に閉ざされた路地で、母系の複雑な血縁のなか実の父親「あの男」への憎しみを胸に、秋幸の苦悩し葛藤する物語『岬』のあらすじを読み主題を解説する。自分はどこから来た、何者なのか。血筋の呪縛のなか獣の血があふれる秋幸三部作の始まり。
映画

映画『アメリカン・グラフィティ』|故郷を出るか残るか、それが青春の選択だった。

ヴィンテージカーが町を遊弋し、50'sの音楽が気分をハイにしてくれる。巨匠ジョージ・ルーカスが一夜限りの煌めきを描く『アメリカン・グラフィティ』。故郷を旅立つか残るかという青春時代の選択と、誰にでもある懐かしい思い出を味わうノスタルジックな物語。
川端康成

川端康成『白い花/掌の小説』あらすじ|死を見つめる、桃色の生。

肺病の従弟に恋を打ち明けられ付き合い、伝染して療養する女を描いた『白い花』のあらすじと解説。回復した彼女に恋をする医者と作家。しかし触れられない彼女の白い肌に「桃色」を思う、生も死も血潮の果てにあると信じる女性の熱き思いを読む。
川端康成

川端康成『笑わぬ男/掌の小説』あらすじ|妻の微笑は、仮面の微笑みか。

芸術と現実は異なる。そんな苦い気分を味わう『笑わぬ男』のあらすじを読み主題を解説。脳病院の現実を描いた映画で、最後は空想で美しい仮面を被らせて終わった。入院している妻が、子供のためにその面を被ったが、能面を外すとみじめな人生の顔が現れた。
三島由紀夫

三島由紀夫『美しい星』あらすじ|核戦争の不安のなか、人間の気まぐれを信じる。

コズミックな視点で核の脅威のなかの日本を考える三島の『美しい星』のあらすじと解説。地球を守りたいと太陽系のそれぞれの星から来た家族と、地球を滅ぼしたいと白鳥六十一番星からの宇宙人との議論の応酬に、米ソ冷戦下、人間とは何かを語るSF思想小説。