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トルーマン・カポーティ

カポーティ『ティファニーで朝食を』解説|自由に囚われた、ホリーという生き方。

ホリーという自由奔放に生きていく女性ーカポーティの原作『ティファニーで朝食を』は、共産主義を意識した「いやな赤」や束縛からの絶対の自由である。そこに資本主義の象徴としてティファニーがある。隷属を嫌い安住を求め大空を羽ばたく野生の女性の物語。
ジョン・アーヴィング

ジョン・アーヴィング『ガープの世界』解説|死のその時まで、ひたむきに命を生きる。

不思議な方法でこの世界に現われたT・S・ガープ。ガープの観る世界には、暴力や暗殺や強姦など目を覆う出来事と苦しく複雑な人生を負った人々がいる。愛、不義、確執、狂気、敵対、そして次々に訪れる死。作家の眼で人生の悲劇を喜劇として物語る『ガープの世界』。
正宗白鳥

正宗白鳥『塵埃』解説|此処ではない何処かを探す、不確かな自己。

今から百年以上前に正宗白鳥の『塵埃』という短編がある。リアリズムの手法に倦怠や厭世、ニヒリズムが漂う。日本のあちらこちらで見られる会社人の仕事場や居酒屋での社交が “時代を生きる視点” で描かれ、明治と現代を比較して読むと興味深く楽しめる。
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正宗白鳥

正宗白鳥『何処へ』解説|ニヒリズムに酔う、寄る辺なき我が身。

求道的ゆえに絶対の真理を模索しながらも、不確かな現実に懐疑的な態度で生きるニヒリズムを描く政宗白鳥の『何処へ』。細やかな人物と情景のリアリズムのなかで、百年前の明治と令和に生きる人々の情動を比べ、自我に煩悶する日本人の姿を訪ねる。
浅田次郎

浅田次郎『鉄道員』解説|人々の暮らしを支える、乙松のぽっぽやの人生。

天職を全うした ”ぽっぽや” 乙松は、鉄道一筋の人生だった。なぜ妻の最期も、娘の最期も、看取ってやることができなかったのか?なぜ三人の雪子が乙松の前に現れたのか?人々の生活を支える鉄道員の仕事に人生を捧げた一人の男の生きざまを描く。
村上春樹

村上春樹『眠り』解説|自我と自己のズレ、私という精神の危うさ。

眠れなくなってもう十七日めになる「私」は、死は暗闇での覚醒状態だと考える。日常からズレ、自我が剥き出しになっていく。村上春樹『眠り』のあらすじと解説。人間は自己本位の生き方を忘れことはできない。近代人は永遠に実存に悩み続けるのである。
夏目漱石

『草枕』と『三四郎』は兄妹!夏目漱石の遊び心と洒落っ気

夏目漱石『草枕』と『三四郎』は兄妹であり、逆さま世界。両作品の生みの親は、夏目漱石『文芸の哲学的基礎』です。どこが似ていて、どんな風に逆さまなのか?漱石先生の遊び心を数えてみましょう。
カズオ・イシグロ

カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』解説|生きるとは、記憶を訪ねること

クローンとして生を受けた人間たちは、もうひとつのパラレルワールドを生きた。その奇妙で不思議だった日々の謎が徐々に明らかになる。『わたしを離さないで』のあらすじと解説。その残酷な運命のなか、揺れ動く情動を静謐の中に描き、「人間とは何か」を問う。
ミヒャエル・エンデ

エンデ『モモ』解説|時間とは何か?それは生命である

物質文明の現代にあって、時間とは何か?を問う。時間とは貨幣の代替ではなく、かけがえのない命そのものである。ミヒャエル・エンデ『モモ』。この物語は、生きるとは何か?死ぬとは何か?を考えさせる大人たちへ贈るファンタジーであり近代文明批判である。
アルベール・カミュ

カミュ『シーシュポスの神話』解説|不条理に反抗する、無償の精神。

不条理を描いた作家として有名なアルベーユ・カミュ。代表作『異邦人』の解説書となった哲学的エッセイ『シーシュポスの神話』。不条理の論証の具体例としてギリシア神話を引き、無償の中で永遠に石を運び続ける孤高のシーシュポスを英雄とするのは何故か?を解説します。
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