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芥川龍之介

芥川龍之介『芋粥』解説|夢は叶う時より、願い続ける時が幸せ!

「一度でよいから好物の芋粥を腹いっぱい飲んでみたい」と願い続ける男が、いざ用意されると喉を通らない。芥川の『芋粥』のあらすじと解説。夢は他人に叶えてもらい実現しても満足は少ない。夢は叶う時より、願い続けていた時のほうが幸せであるという教訓。
芥川龍之介

芥川龍之介『蜘蛛の糸』解説|因果応報とエゴイズムの戒め

芥川の初期作品で漱石が絶賛した『蜘蛛の糸』のあらすじと解説。地獄に落ちた犍陀多に因果で下ろされたひとすじ光る蜘蛛の糸。利他の心なく利己心で糸は切れる。お釈迦様の慈悲深い救いの眼差しと憐れみ。静かな蓮の池のほとりに仏の教えと人間の業を学ぶ。
太宰治

太宰治『水仙』解説|芸術家は自分の才能を信じ、世評を気にせず。

なぜ水仙の絵を破ったのか?その意味するものは何か?『水仙』のあらすじを読み解説する。芸術は常に煩悶と祈りの中にあり、世間のおだてやへつらいに乗じず、酷評や批判にも動ぜず、自分の才能を信じて疑わず。芸術家の生き方を理解しその謎を解く。
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芥川龍之介

芥川龍之介『猿蟹合戦』解説|蟹は死刑!価値観は急に変化する。

誰もが知っているお伽噺「猿蟹合戦」のその後はどうなったのか。勧善懲悪や武士道精神は無くなり、蟹は法の下で裁きを受けます。そして理不尽で不条理にも、蟹は死刑の判決を受けてしまいます。時代が変わると価値観も変わるので、皆さん注意してください!
芥川龍之介

芥川龍之介『桃太郎』解説|鬼が島は楽土で、桃太郎は侵略者で天才。

日本一有名なお伽話、桃から生まれた桃太郎が、犬猿雉を伴い鬼退治。でもこの話は少し異なる。芥川の『桃太郎』のあらすじと解説。鬼たちは平和で静かに暮らすなか、何故、征伐されたのか?侵略者なのに天才とされる理由を時代背景を通して考えます。
芥川龍之介

芥川龍之介『羅生門』解説|悪を正当化するとき、人は真の悪になる。

一人の下人が悪を正当化するまでの心の変化。芥川の名作『羅生門』のあらすじを読み主題を解説。地震、辻風、火事、飢饉と災い続きの洛中で、仕事を失い、生きるために途方に暮れる下人が悪人になる合理を読み進む。希望の無い極限の中、人の心は悪になる。
芥川龍之介

芥川龍之介『鼻』解説|外見より内面の自尊心を、笑われる辛さ。

漱石が絶賛した芥川の『鼻』のあらすじと解説。顎まで下がる長い鼻を笑われる高僧が、やっとの思いで鼻を短くしたらまた笑われる。自分のコンプレックスを人はどう見ているのか、<外面の笑い>と<内面への笑い>の違いから傍観者の利己主義を知る。
浅田次郎

浅田次郎『壬生義士伝』解説|徒花と咲いた新選組で、家族のため守銭奴に生きた男。

壬生の狼と恐れられた新選組。そこに生きるために人を斬り、愛するために生き抜いた男がいた。新選組隊士、吉村貫一郎の生き様をあらすじを追いながら解説する。故郷と家族への愛と、義を貫いた一人の男の物語、浅田次郎『壬生義士伝』をレビューする。
太宰治

太宰治『グッド・バイ』あらすじ|人生即別離、さよならだけが人生だ。

紳士淑女の別離の様相を描こうと構想され10回までの原稿を渡し絶筆、未完となる。太宰晩年の作品『グッド・バイ』のあらすじと解説。ユーモアとペーソスが入りまじるドンファンの別れの顛末。戦前、戦中、戦後と小説で愛を届けた無頼派の人生に合掌。
太宰治

太宰治『お伽草紙/カチカチ山』解説|少女の心には、残酷な兎がいる。

十六歳のアルテミス型の美少女の兎に、痛めつけられ溺れ死ぬ中年の狸。太宰の『カチカチ山』のあらすじを読み主題を解説。女性には無慈悲な兎が住んでいる、狸は近寄るなかれ。新説、お伽草子「瘤取り」「浦島さん」「カチカチ山」「舌切り雀」を1作ずつ紹介。
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