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川端康成

川端康成『バッタと鈴虫/掌の小説』解説|少年の知慧と、青年の感傷。

叢で虫を探す子供たちの一人、不二夫。少年時代の少女へ憧れと会心の微笑み。『バッタと鈴虫』のあらすじを読み主題を解説。大人になり現実の中で心傷き、叢の提灯が映し出した名前の美しさに気づくことの難しさを、川端の繊細な感覚のなかに探す。
森鴎外

森鴎外『舞姫』解説|豊太郎の恋、林太郎の恋。

明治日本の建設のため訪れたドイツで出会った美しい踊子。「恋愛」か「功名」かの二者択一の葛藤に悩む青年の心。個人主義を尊びながら封建主義を捨てきれない日本の矛盾。国家や家名を選ぶか、自身の自由な道を選ぶか、自我をテーマとした日本の近代小説の始まり。
川端康成

川端康成『伊豆の踊子』解説|”野の匂いの好意”に癒える孤独意識

孤児根性の憂鬱に耐えきれず、一人、伊豆を旅する。学生の私は知り合った旅芸人一行と踊子の純情で心を感じあえる。『伊豆の踊子』のあらすじと解説。「いい人はいいね」と無垢な踊子の野の匂いの好意に、私は自分と自分を取り巻く世界と和解することができた。
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志賀直哉

志賀直哉『城の崎にて』解説|生から死を見つめる、静かなる思索。

自分はかろうじて死なずに生きのびた。生と死を思う『城の崎にて』のあらすじを読み主題を解説。直哉自身が電車に跳ねられ、城崎温泉にての養生記。そこで観た蜂、鼠、蠑螈の死に、偶然すら「あるがまま」に、心静かに生死を受け入れる死生観を漂わせる。
森鴎外

森鴎外『高瀬舟』解説|あなたなら喜助を、殺人罪で裁きますか?

江戸時代の随筆集の話から問題提起した『高瀬舟』のあらすじと解説。明治の文豪にして軍医の鴎外が現代に問いかけた「足るを知る」ことと「安楽死」のテーマ。兄を慕う弟に対して、喜助の死の幇助の行動や人生の考え方について、あなたの意見はどうですか?
井伏鱒二

井伏鱒二『山椒魚』解説|悪党になった山椒魚と、悟りをひらく蛙。

頭が大きくなり岩屋から外に出れない『山椒魚』のあらすじを読み主題を解説。次第に性格が悪くなり、紛れ込んだ美しい蛙を閉じ込め同じ運命に引き込む。蛙は死を前に悟りを開き、山椒魚を許して死んでいく。残された山椒魚は、ひとり孤独な死を待つのみとなる。
志賀直哉

志賀直哉『小僧の神様』解説|少年の冒険心と、大人の思いやり。

人は人にどんな気持ちで優しくしたらいいの?『小僧の神様』のあらすじと解説。けなげな秤屋の小僧の仙吉に、腹一杯、鮨を食べさせる。最初は好意のつもりが、後で嫌な気になる。それでも仙吉が神様のおかげだと受け取る気持ちに、読者はほっと救われる。
中島敦

中島敦『山月記』解説|虎とは何か、尊大な羞恥心の変態した姿。

なぜ李徴は、虎に変わり果てたのか?『山月記』のあらすじと解説。比類ないほど優秀だったが、我儘で自信家のため役人を辞め詩人を目指す。しかし「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」で発狂し虎になる。不適格な自分を恥じ、虎として孤高に生きる姿を自身に投影する。
宮沢賢治

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』解説|「ほんとうの幸い」を問い続ける

「ほんとうの幸い」とは何か?賢治の名作『銀河鉄道の夜』のあらすじを読み主題を解説。病気の母を看病し貧しい生活を支えるジョバンニ。遊びや勉強の時間もない孤独な日々。丘の上の光が降りて銀河鉄道の旅に出て、親友のカンパネラと語らい真の幸せを知る。
サン=テグジュペリ

サン=テグジュペリ『星の王子さま』解説|友情とバラと祖国、人間の責任について

バラの花と喧嘩して、地球に辿り着いた王子さま。サハラ砂漠に不時着したパイロットと友達になる。キツネとの語らいのなかに真実を知り、ヘビの力で永遠になる。子供へ贈られた寓話のなかに、サン=テグジュペリの思いが込められた名作。
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