夏目漱石

夏目漱石『草枕』完全解説|全ての謎と物語の構造を解く!謎解き『草枕』その1

有名な冒頭文に隠された主題は「智・情・意」と文芸。夢幻能に見立てられた物語、画工と那美の「芝居合戦」を丁寧に読み解き、誰も語らない複雑な『草枕』の筋と構造を明らかにする、全6回のシリーズです。
洋画

映画『卒業』/花嫁の略奪シーンにみる、ベンジャミンの自我の開放と行方。

解説>アメリカン・ニューシネマを代表する不朽の名作。べトナム戦争や大学紛争など反体制のムーヴメントの時代下、東部の有名大学を卒業した優秀な青年が孤独と喪失感のなかで、大人の社会に反抗し自我の開放を目指して、明日に旅立っていく物語。
志賀直哉

志賀直哉『范の犯罪』あらすじ|妻への殺人は、故意か?過失か?

解説>范という支那の奇術師が、衆人の見守るなかナイフ投げの演芸で妻を殺してしまう。故意の業か、過ちの出来事か。裁判官が関係者を問い質す。そこには「本統の生活」を求める范の懊悩があった。抑圧から解放された、自己に忠実な生き方を選ぶ、范の深い思索の軌跡と不意の殺人を描く。
志賀直哉

志賀直哉『清兵衛と瓢箪』あらすじ|大人の無理解に屈せず、飄々と才能を磨く少年。

解説>清兵衛が熱中した大切な瓢箪の収集は、父親や先生などの無理解な大人たちに禁じられる。それでも清兵衛は挫けずに、新しく絵を描く事に自分の夢と才能を発揮する。すると父親がまた邪魔をしそうになる。この作品には直哉が家を出て、尾道で本統の小説家を目指す志が描かれます。
志賀直哉

志賀直哉『正義派』あらすじ|真実を告げる勇気と、揺れ動く感情。

解説>女の児が轢き殺される電車事故が起きる。口裏を合わせる監督と運転手に対して近くで目撃していた線路工夫が興奮と勇気をもって一声を上げる。監督の篭絡に屈せず、真実を証言した三人だったが、高揚は去り、静けさと侘しさが訪れ、ついに明日の生活を憂い涙する。正義を支えることの難しさを描く。
志賀直哉

志賀直哉『流行感冒』あらすじ|大正時代のパンデミックに、無垢の尊さを知る。

解説>今から百年前の一九一八年から一九二〇年にかけて、日本でもスペイン風邪が猛威を振るう。そんなパンデミックのなか、愛娘への感染を心配する父親と妻と女中たちの日常を描く。女中の「石」の行動に対する「私」の心理と態度変容が、作者を通し当時の心の綾や機微を感じる。
中上健次

中上健次『地の果て至上のとき』あらすじ|路地が消え、虚無を生きる。

解説>生まれ育った路地の消滅、あれほどに憎んだ父浜村龍造。母系で包まれた路地を失い、幾百年千年と続く山の神話の中で、歴史に繋がる父系の物語を思う。故郷の喪失と、突然、自死した龍造に自己の系譜をも断ち切られ、秋幸は孤独と虚無の果てを生きていく。
中上健次

中上健次『鳳仙花』あらすじ|母胎に宿る命から、その物語は始まった。

解説>イザナギ・イザナミの兄妹神の記紀神話の地、隠国・紀州。秋幸三部作の前日譚『鳳仙花』。フサは古座に生まれる。少女の季節を経て、三人の男たちと恋仲になり、子を産み育て母親へとなっていく。山と海と川に閉ざされた新宮の「路地」に咲く鳳仙花、それは秋幸の母系の物語。
中上健次

中上健次『枯木灘』あらすじ|路地と血族がもたらす、激しい愛憎と熱狂。

解説>『岬』に続く『枯木灘』。私生児として生を受けた苦しみの中、実母フサと、名を表した実父「浜村龍造」。両親の愛情への飢えと、実父への激しい憎悪。自然と一体となる土方仕事のなかで、秋幸の血は、土地と共に熱狂する。そして男への復讐は、予期せぬ出来事へと展開する。
中上健次

中上健次『岬』あらすじ|自分はどこから来た、何者なのか。

解説>紀州・新宮の山と川と海に閉ざされた路地で、母系の複雑な血縁のなか実の父親である「あの男」への憎しみを胸に、同じ血を受け継ぐ秋幸の苦悩し葛藤する物語。自分はどこから来た、何者なのか。戦後生まれの作家として初の芥川賞受賞作。秋幸三部作の始まり『岬』、そして『枯木灘』へと続く。
洋画

映画『アメリカン・グラフィティ』あらすじと解説/ここが見どころ!

解説>ヴィンテージカーが町を遊弋し、ごきげんな50'sが気分をハイにしてくれる。アメリカの小さな町の一夜限りの煌めきを巨匠ジョージ・ルーカスが自身の思い出のなかに描いた青春の落書き。色褪せることのない、古き良きアメリカが、ここにある。
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