猫じゃらし

スポンサーリンク
ヘルマン・ヘッセ

ヘッセ『デミアン』解説|デミアンと共に生きる

人間を無意識に支配するものは何か?そこには善と共に悪も存在する。デミアンは自己の内なるものを曝け出し、闇の世界を認め、それを破壊し、昇華させます。混沌を受け入れ、魂の中に自我を確立する。自分を解き明かせるのは、他人ではなく自分自身だと説きます
情報

ベネディクト『菊と刀』解説|あの頃の日本人は、どこに行った

なぜ日本人は捕虜になるよりも死を選ぶのか?なぜ天皇のために死のうとするのか?、文化人類学者の彼女に与えられた使命は「日本人とは何者か?」を徹底解明。アメリカ人によるに日本文明論。そして戦後80年、あの頃の日本人は、どこに行った?
フランツ・カフカ

カフカ『掟の門(掟の前で)』解説|希望は、不条理のなかで見つかる

<書かれたものは不変だが、意見というものは、しばしば、そのことにたいする絶望の表現にすぎないのだ。>という言葉。これがカフカの文学の特徴でもある。人生の岐路には、不条理に遭遇することが多い。絶望と感じるか、希望と感じるか。何を選び、いかに行動するかはあなた次第である。
スポンサーリンク
ドストエフスキー

ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』解説|自由とは欲求を満たすことではない

神の存在と不在を問う部分が、第五編の「プロとコントラ」と第六編の「ロシアの修道僧」。神か悪魔か、善か悪か、個人(個人主義)か全体(共同体)か。そこでは「人間とは何か」という生きる意味や使命を問うています。『大審問官』について考えてみます。
ドストエフスキー

ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』解説|神がいなければすべて許される

神の存在と不在を問う部分が、第五編の「プロとコントラ」と第六編の「ロシアの修道僧」。神か悪魔か、善か悪か、個人(個人主義)か全体(共同体)か。そこでは「人間とは何か」という生きる意味や使命を問うています。『大審問官』について考えてみます。
ドストエフスキー

ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』解説|ポリフォニーとカーニバルー大地の声は聞こえるかー

人類史上の最高傑作のひとつ、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』。父殺しというテーマに込めた帝政ロシアの運命を暗示する。その文学の手法を“ポリフォニー”と“カーニバル”という独特な手法で、精神の奥へ奥へと読者を誘っていく。そこには自伝としての人生が反映されている。
ヘルマン・ヘッセ

ヘッセ『車輪の下』解説|ハンス×ハイルナー、抑圧なんかに負けないために

「詩人になるか、でなければ、何にもなりたくない」そう思った少年の日。牧師の道が当然とされ、重くのしかかる周囲の期待。父親、親戚、故郷の人々、校長や先生たち。これは、ヘッセの自伝的な青春の苦悩の物語である。感受性と反抗心、大人へ旅立つ不安な思いに満ちた思春期の回想。
ヘルマン・ヘッセ

ヘッセ『少年の日の思い出』解説|汚れちまった思い出を人は抱えて生きている

蝶に夢中になったあの頃の熱情。憧れが、抑えきれない欲望となり、衝動的に盗みをはたらく。我に返るがそれは壊れて修復不能になり、大きな心の傷となる。最高の美しさが、脆く、粉々に消えた。自分を罰し全てを葬り去ったひと夏の夜。話を聞く私はどう思ったのか。
ウィリアム・フォークナー

フォークナー『八月の光』解説|熱狂と偏見のなかで、人はいかに振舞うか

アメリカ南部ミシシッピ州。南北戦争の壊滅的な敗北と奴隷制の崩壊がもたらしたもの。それは解決ではなくさらなる錯綜だった。架空の土地ヨクナパトーファ郡ジェファソンを舞台に、過去と現在がぶつかりあう。なぜ、その題名は『八月の光』なのか、を考える。
カズオ・イシグロ

カズオ・イシグロ『クララとお日さま』解説|人間の魂は、ロボットに複製できるのか

AGI(Artificial General Intelligence)―人間と同じ知的作業をできる頭脳を搭載したロボットの時代がそこまで来ているという。では人間と同じ性格や個性を複製できるのか。心や愛という問題はどうなるのか。「人間とは何か」を問う。
スポンサーリンク