金閣寺

三島由紀夫

三島由紀夫『美しい星』あらすじ|核戦争の不安のなか、人間の気まぐれを信じる。

解説>父親は火星人、母親は木星人、息子は水星人、娘は金星人と、各々、宇宙人として覚醒した埼玉県飯能市の大杉一家は、人類を滅亡から救済するため宇宙友朋会をつくり活動する。一方、宮城県仙台市の大学助教授の羽黒と曽根、粟田の三人も白鳥六十一番星からの宇宙人として覚醒し、人類を滅亡させるべく大杉一家と敵対します。米ソ冷戦下、人間とは何かを語るSF思想小説。
三島由紀夫

三島由紀夫『潮騒』あらすじ|男は気力や、歌島の男はそれでなかいかん。

解説>伊勢湾に浮かぶ小島で、若い漁師の新治と海女の初江の恋を、大いなる自然が見守る。神社があり、灯台があり、海があり、共同体がある。恋敵や村の噂に負けずに、まっすぐな二人の思いが清澄な精神と肉体のなかで成就する。神の支配する歌島を舞台にした清々しい恋の物語。
三島由紀夫

三島由紀夫『英霊の聲』あらすじ|などてすめろぎは人間となりたまいし。

解説>天皇に殉じた青年の魂の復権を目指し、天皇制批判の問題作として物議をまきおこす。三島自身が11歳のときに起こった2・26事件。そして神風を起こさんと命を捧げた特別攻撃隊。精神のなかの何かが、時空を超えて現れる。青年将校や特攻隊員の激烈な歎きを、その純潔の死を、神語りを通じて蘇らせる。
三島由紀夫

三島由紀夫『憂国』あらすじ|大儀に殉ずる、美とエロティシズムと死。

解説>反乱の汚名を着せられた青年将校と、彼らの大義に自らも殉じる。死して生を輝かせるために命を捨てる武士道の精神。愛する若妻との最後の永遠の契りを交わし、様式美としての切腹を完璧に行う。死後半世紀、日本人とその民族の尊厳を世界に示す。
三島由紀夫

三島由紀夫『金閣寺』あらすじ|世界を変えるのは、認識か行為か。

解説>「金閣寺ほど美しいものは此の世にない」と父に教えられ、金閣の美に憑りつかれた学僧の私は、生来の重度の吃音症で苦悩する人生を送る。脳裏にたびたび現れる金閣の美と呪詛の中で、やがて金閣を放火するまでの心理や観念を戦中戦後の時代を映しながら描写する。
三島由紀夫

三島由紀夫『仮面の告白』あらすじ|自分自身を、生体解剖する。

解説>主人公を「私」の一人称とし「私は無益で精巧な一個の逆説だ。この小説はその生理学的証明である」として、少年期から青年期にかけての特異な性的目覚めを扱う。傍らにある戦争の時代、その胎動から盛衰、敗戦後まで激動の昭和を伴走した自伝的小説。