猿蟹合戦

芥川龍之介

芥川龍之介『杜子春』あらすじ|金持ちでも仙人でもない、正直な暮らし。

解説>杜子春は、大金持ちになってみて、お金目当ての人間関係に愛想を尽かす。鉄冠子に願いでて俗世を超えた仙人の修行をするが、地獄で母の我が子を思う愛情の深さを知り人間らしく思いやりを大切に、人の世で正直な暮らしを送ることの尊さを知る。
芥川龍之介

芥川龍之介『芋粥』あらすじ|夢は叶う時より、願う時こそ幸せ?

解説>下級役人の五位は、一度で良いから好物の芋粥を飽きるほど食べたいと思うが、いざ目の前にたくさんの芋粥が用意されると、なぜか食欲が無くなってしまった。人は夢が叶うよう、人知れず願うその時こそが幸せで、他人に叶えてもらってもつまらない。
芥川龍之介

芥川龍之介『蜘蛛の糸』あらすじ|因果応報の慈悲と、利他の大切さ。

解説>蜘蛛の命を助けたことから、目の前に下りて来た一本の細い銀色の蜘蛛の糸。せっかくの因果応報のご慈悲だったが、犍陀多の利己心で糸は切れてしまい、もとの地獄へ落ちていく業。お釈迦様の慈悲深い救いと眼差し、その憐れみに必要な利他のこころ。
芥川龍之介

芥川龍之介『猿蟹合戦』あらすじ|蟹は死刑!価値観は急に変化する。

解説>猿蟹合戦のその後、蟹はどうなったか?というお話。これまでの勧善懲悪や武士道精神は無くなり、法の下で裁きを受けます。すると、理不尽で不条理にも、蟹は死刑の判決を受けてしまいました。そして読者の皆さんこそが蟹なのですと忠告します。
芥川龍之介

芥川龍之介『桃太郎』あらすじ|鬼が島は楽土で、桃太郎は侵略者で天才。

解説>伊弉諾(いざなぎ)の国産みの神話の桃の木は八咫烏(やたがらす)に啄まれ、落ちた桃から生まれた桃太郎が、犬猿雉を伴い鬼退治。鬼たちは平和で静かに暮らすなか、何故、征伐されるのか分からない。芥川の桃太郎、侵略者なのに天才とされる理由を考えます。
芥川龍之介

芥川龍之介『羅生門』あらすじ|悪を正当化するとき、人は真の悪人になる。

解説>地震、辻風、火事、飢饉と災い続きの洛中で、どこにでもいる一人の下人が仕事を失い、生きるために悪行を為すまでの心理の変化を合理的に丹念に描く。悪は許されないが、その彼岸へ向かう相応の理由がある。希望の無い極限の中、生を求めれば悪が正当化される。
芥川龍之介

芥川龍之介『鼻』あらすじ|外見より内面の自尊心を、笑われる辛さ。

解説>顎まで届く五、六寸の長い鼻を笑われる高層が、鼻を低くしてからの笑われ方は、自尊心を貶め辱められる笑いだった。人は外面の笑いよりも、それを隠そうとする内面の弱さにこそ蔑みを含んだ笑いがこめられる。コンプレックスとの良いつき合い方を考える。
太宰治

太宰治『お伽草紙/カチカチ山』あらすじ|少女の心には、残酷な兎がいる。

解説>戦時中、安全を求め転々と疎開する家族。落下する焼夷弾に防空壕の中で、子ども抱きあやしながら絵本を読み聞かす傍ら太宰流の新説、お伽噺し。「瘤取り」「浦島さん」「カチカチ山」「舌切り雀」を1作ずつ紹介。その創作意欲と、子どもへの愛情を思う。
太宰治

太宰治『お伽草紙/舌切り雀』あらすじ|あれには、苦労をかけました。

解説>戦時中、安全を求め転々と疎開する家族。落下する焼夷弾に防空壕の中で、子ども抱きあやしながら絵本を読み聞かす傍ら太宰流の新説、お伽噺し。「瘤取り」「浦島さん」「カチカチ山」「舌切り雀」を1作ずつ紹介。その創作意欲と、子どもへの愛情を思う。
太宰治

太宰治『お伽草紙/浦島さん』あらすじ|年月は、人間の救いである。

解説>戦時中、安全を求め転々と疎開する家族。落下する焼夷弾に防空壕の中で、子ども抱きあやしながら絵本を読み聞かす傍ら太宰流の新説、お伽噺し。「瘤取り」「浦島さん」「カチカチ山」「舌切り雀」を1作ずつ紹介。その創作意欲と、子どもへの愛情を思う。