映画『ゴッドファーザーⅢ』あらすじと解説|ここが見どころ!

解説>家族の名誉をかけた荘厳なオデッセイ。誇り、絆、愛、信頼、親子、兄弟、夫婦、組織、忠誠、戦い、安らぎ、隷属、裏切り、かけがえのないものを守るコルレオーネ・ファミリー。PARTⅢは、晩年の苦悩するマイケルの姿。そして家族の崩壊、家名と愛の功罪を描く。

ゴッドファーザーは3部作になっています。

PARTⅠは、

ニューヨーク五大マフィアのひとつコルレオーネ・ファミリーのドン、ヴィトーの時代に繰り広げられるマフィアの熾烈な覇権競いの中で、三男のマイケルが、思いとは裏腹に運命に翻弄されながら新しいドンとなり権力が継承されるまでの物語を描きます。

PARTⅡは、

ヴィトー・コルレオーネが、故郷のシチリアからイタリア系移民としてアメリカに渡り、貧しい労働者からコルレオーネ・ファミリーを築くまでの物語と三男のマイケルに代わりファミリーのキューバへの野望と家族の苦悩がパラレルに展開していきます。

PARTⅢは

家族の幸せを求め、ケイや子供たちとの関係を修復しようとファミリーを非合法から合法的なビジネスに変えようと死闘するマイケルの姿と、立ちはだかる政治やバチカンの伏魔殿のなか崩壊する家族の最期を描きます。

登場人物

マイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)
コルネオーネ家の三男。父ヴィトーの後を継ぎ、ファミリーの領袖となり統率する。
ヴィンセント・マンシーニ(アンディ・ガルシア)
長兄ソニーの愛人の子。マイケルの甥にあたり、親譲りの短気で激情型の青年。
アンソニー・コルレオーネ(フランク・ダンブロシオ)
マイケルの長男。ファミリーの家業にはつかず、オペラ歌手となることを夢見る。
メアリー・コルレオーネ(ソフィア・コッポラ)
マイケルの長女。父親を慕う優しい性格で、従兄妹のヴィンセントと恋仲になっていく。
ドン・アルテベロ(イーライ・ウォラック)
マイケルの妹のコニーの名付け親。マイケルと旧知の仲だが、陰謀の黒幕の一人。
ドン・ルケージ(エンリッツオ・ロブッティ)
インモビリアーレの経営陣の一人。バチカンに影響力を持つ、陰謀の最大の黒幕。
ジョーイ・ザザ(ジョン・モントーニャ)
コルネオーネファミリーの幹部。アルテベロの子飼いで、ヴィンセントと争う。
ギルディ(ドナルド・ドネリー)
大司教でバチカン銀行の総裁でもあり、資金運営を掌りコルレオーネの資金を頼る。
フレデリック・カインジック(ヘルムート・バーガー)
アンブロシアーノ銀行頭取で、インモビリアーレ買収資金を着服し逃亡してしまう。
ランベルト(ラフ・ヴァローネ)
バチカンの枢機卿。トマーシーノの紹介でマイケルが頼るが、後に新しい法王となる。
ケイ・アダムス(ダイアン・キートン)
マイケルのかつての妻。今は再婚しており、アンソニーとメアリーの母でもある。
コニー・コルレオーネ(タニア・シャイア)
コルネオーネ家の長女。兄妹で最年少で、年老いて持病のあるマイケルの面倒をみる。
ドン・トマシーノ(ヴィットリオ・デューズ)
シチリアに住むコルネオーネ・ファミリーの後見役、皆に愛され尊敬されるドン。

あらすじ(ネタバレあり)

ヴィトー・コルレオーネ財団の寄付で、バチカンの勲章を受けるマイケル。

1979年、ニューヨーク。

ネバダからニューヨークに戻ったマイケルは、法王庁からの慈善事業に対する叙勲式に出席する。この場で疎遠になっている二人の子どもたちと是非、会いたいと願うのだった。

「この世で一番の宝は富や権力でなく子供だ」とマイケルは手紙に綴る。

マイケルは父の名をとった「ヴィトー・コルレオーネ財団」の“シシリー復興のための資金”の名目での多額の寄付でバチカンより叙勲されるのであった。

叙勲式には前妻のケイや息子のアンソニー、娘のメアリー、マイケルの妹のコニー、そしてコルレオーネ・ファミリーの幹部たちも出席した。

マイケルは荘厳に勲章を授かる。そして「貧しき者、病める者に救いの手を差しのべる」ことを誓う。

ギルディ大司教は「全能の神の祝福を、聖なる父と子と聖霊が、永遠に守り給わんことを」と祝福する。

財団代表のマイケルの愛娘メアリーとソニーの息子ヴィンセントの再会。

パーティにはマイケルを祝う顔ぶれが集まる。バチカンの司教やその関係者、大勢のマスコミたちなどで盛大に催された。コニーが歌を歌う。古参のドン・アルテベッロ、子飼いのジョーイ・ザザ。そして場違いな服装で現れたヴィンセントとその母親。

勲章はカトリック教徒に送られる最高位のものだが、マスコミはマイケルのファミリーのビジネスについて質問をする。

ヴィンセントはマイケルの長兄ソニーの愛人の子でファミリーとは遠ざかっており、招待はされていなかったがコニーの計らいでパーティに押しかけて来た。

メアリー・コルレオーネは、マイケルが溺愛する愛娘である。彼女は財団を代表して御礼のスピーチをする。そしてギルディ大司教に1億ドルの寄付金を渡す。

ハリウッドの大物歌手ジョニー・フォンテーンがお祝いの歌をマイケルに捧げる。

8年ぶりのケイとの再会と、オペラ歌手を目指す息子アンソニーの成長。

マイケルはケイと8年ぶりに再会する。ケイはマイケルに息子のアンソニーの事で相談があるという。

アンソニーは「大学の法科を辞めてオペラ歌手になる」と言う。

法科を学ばせてファミリーの仕事をさせようとするマイケルだが、アンソニーの決心は堅い。幼少の頃、フレドのことで嫌な思い出がある。その強い意思は、まるで若い頃のマイケルのようだった。

アンソニーの進路に反対するマイケルに、ケイは「社会的な地位を得たあなたは、昔より危険だ」と話す。ケイはマイケルを今でも忌み恐れている。

ケイは「息子を守るためにやってきた」と言う、そして「アンソニーの望む道を歩ませてほしい」と言う。マイケルは了解する。

次はドン・アルテベロが現れる。ヴィトーの古い友人のアルテベロは小切手に100万ドルと署名し、協力を惜しまないと友好の気持ちを伝える。

アルテベロの子飼いジョーイ・ザザとヴィンセント・コルレオーネの確執。

次はジョーイ・ザザ。コルレオーネ・ファミリーの一員で手下にヴィンセントを抱えているが、言うことを聞かず邪魔なので処分したいがいいかとの確認だった。

マイケルはヴィンセントを呼び、双方で話し合いの決着を促す。

マイケルを侮辱するザザの謀略を見抜くヴィンセントは、ザザの耳を噛み切りマイケルのもとにいたいと嘆願し、マイケルもそれを了承する。ヴィンセントはザザと離れ、マイケルのボディガードとなる。

パーティは続きフィナーレで、マイケルはメアリーとダンスを披露する。

その夜、ヴィンセントのもとに二人の殺し屋が送り込まれるが、ヴィンセントは返り討ちにする。

ヴィンセントとメアリーはデートでリトルイタリーを歩きながら、祖父のヴィトーがはじめてジェンコ貿易を起こした時代の話を交わす。

私生児だったヴィンセントは父親の顔も従妹を知らずに育ったが、ソニーを “街のプリンス”、そしてマイケルを “一家を救った英雄” だと話す。メアリーはヴィトーをまるでアメリカンドリームだと話す。そしてヴィンセントとメアリーはお互いに強く惹かれあっていく。

バチカン銀行への支援と、インモビリアーレに資本参加するマイケル。

ギルディ大司教はマイケルにバチカン銀行の資金支援を要請する。要請理由は資金運用で7億ドルの焦げ付きを作ってしまい、その穴埋めを相談するものだった。

マイケルは法王庁が所有する“インモビリアーレ”の株25%の譲渡を条件とした。

大司教は取締役や約款や法王の承諾など難しいことを告げるが、マイケルはカジノを手放しギャンブルとは縁を切り非合法から合法的なビジネスへの脱皮をすると話す。

マイケルの弁護士はインモビリアーレの支配権を条件に、6億ドルをバチカン銀行に振り込むことを約束する。

インモビリアーレは世界最大の不動産会社で資産は60億ドル。

コルレオーネ・ファミリーは新株1億株の買収を行う。そしてマイケルは新メンバーとして株主総会で方針を発表する。