短編小説

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太宰治『桜桃』あらすじ|子育てと家事を横目に創作の苦労を描く

解説>われ、山にむかいて、目を挙ぐ。(詩編第百二十一) これは夫婦喧嘩の小説であると前置きがある。妻と三人の子を抱え育児と家事に追われながら、創作に苦悩する小説家の日常を題材にしたペーソスあふれる作品。子どもより親が大事と、思いたい。
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太宰治『きりぎりす』あらすじ|おわかれします、妻から夫への告白

解説>売れない画家をひたむきに愛し支えることをしたかった19歳の私と、成功し俗っぽく醜くなったあなたの姿に別れを告白する24歳になった私。変わらない私と変わってしまったあなた。きりぎりすとは、どのような思いでつけられたタイトルなのでしょう。
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太宰治『走れメロス』あらすじ|死を越えた信頼や友情の大切さを描く

解説>妹の結婚のため親友の死を身代わりに帰ることを約束するメロス。走り続けるメロスに様々な障害と邪念がよぎる、それでも友との約束のため必死に走り約束を果たす。その信実は不信の王の心を打ち、勇者の姿に群衆も沸き立つ。明るく溌溂とした人間賛歌の物語
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梶井基次郎『桜の樹の下には』あらすじ|絶対の美しさと死は表裏一体

解説>桜の樹の下には屍体が埋まっている!で始まる有名な短編。どうして桜はあんなに美しいのかが信じられない。それはきっと死とつながっているからだと思う。神秘的な美しさと、醜い屍体。表裏の一体を幻想的に表現し不安や憂鬱から解放されていきます。
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芥川龍之介『蜜柑』あらすじ|目に浮かぶ色彩が心を癒してくれる短編

解説>疲労と倦怠をかかえ電車に乗る私。そこに下品な小娘が乗り込んだ。その姿や態度は、まるで世間のように不可解で、下等で、退屈なものだった。 突然、娘はある行動をとり、私に一瞬、人生のつまらなさを忘れさせてくれた。娘がとった行動とは何だったのか。
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太宰治『道化の華』あらすじ|人と繋がるための道化と弱者への慈悲

解説>ここを過ぎて悲しみのまち。葉蔵は心中をはかり、自分だけが助かる。自殺の原因は何か、心身は傷つき、それでも、こころの内面を容赦なく暴いていく。そんな葉蔵を「僕」が見守っている。道化の華に、繋がることが難しい人間社会のせつなさを感じます。
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村上春樹『パン屋再襲撃』あらすじ|シュールで不思議な世界を楽しむ

解説>僕と妻は、お互いが同時に、かってないほどのひどい空腹感に襲われた。その理由は、パン屋を襲撃した呪いが、かかったままだからのようだ。結婚したてのカップルに 訪れた都合よく行かない人生への警句。心理学や精神分析学のような村上春樹の世界。
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浅田次郎『月島慕情』あらすじ|やっとの身請け話に月島で見た真実は

解説>吉原で生きる女郎ミノは、いなせな侠客の時次郎に苦界から身請けされ、やっとの思いで強運を引き寄せる。夢のような幸せのなか、憧れの月島でみた光景とは。時次郎とミノのそれぞれの「ばっかやろう」に涙する、浅田次郎の大正ロマンな人情お伽噺し。
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梶井基次郎『檸檬』あらすじ|レモン爆弾が私の憂鬱を吹っ飛ばす快感

解説>私の心をおさえつける得体の知れない不吉な魂のせいで、私の生活は蝕まれ街を彷徨する。店で見つけた一顆の檸檬の単純な色、匂い、重さ、形。この完璧な檸檬が私を重苦しい憂鬱から爽快な気持ちにしてくれる。色彩を思い描きながら読み進む感性の世界。
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浅田次郎『ラブレター』あらすじ|ひたむきな手紙に涙する恋の短編傑作

解説>高野吾郎の仕事は、歌舞伎町にある裏ビデオ屋の雇われ店長。偽装結婚をした中国人女性の突然の訃報に対処するなかで、なぜか感じる憤りとせつなさ。それは、女性がしたためた、ひたむきな手紙のせいだった。大人に贈るラブレター、ぜひ読んでください。
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