小説

夏目漱石

夏目漱石『こころ』あらすじ|厭世的な心が、自死にむかう。

概要>自由や自我の追求が、人間の心のうちにある自己本位や独占欲を曝け出す。結果、人間不信に陥り厭世的な心持ちを引きずり淋しく生きさらばえる。恋や財産、友情など物我の関係で人は試練に出会う。<K>との出来事を語る<先生>の遺書を、<私>はいかに捉えたのか。
夏目漱石

夏目漱石『三四郎』あらすじ|人はみな、ストレイシープ。

概要>九州から上京し、東京大学に学ぶ三四郎。都会の景色や知識人、友人等の人間関係に、郷里と学問と恋愛の三つを束ねる人生を夢見る。そして自由な恋愛観に生きる美禰子への初恋と失恋。明治日本の自我と自由に対して、警句を交え描く悩める青春小説。
安部公房

安部公房『箱男』あらすじ|匿名と贋者が、交錯する社会。

概要>箱男とは、何者なのか?なぜ箱男になっていくのか?社会の登録を逃れ、都市を彷徨う箱男たち。帰属を捨て存在を放棄しながら、見て/見られ、覗いて/覗かれる。贋者が匿名に入れ替わり、社会に箱男があふれる。あなたを箱男の不思議に誘惑するシュールで迷路な物語。
スポンサーリンク
安部公房

安部公房『砂の女』あらすじ|不条理の中の、新たな生き方。

概要>不条理な日々から昆虫採集に出かけた教師が、海辺の村落で砂穴に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。そこには一人の女が住み、男を穴にひきとめようとする。逃れたい男と、巣ごもりする女。やがて男は、流動する砂の閉塞の中、新たな生き方を見つける。
田山花袋

田山花袋『蒲団』あらすじ|中年男のキモイ、恋の妄想。

概要>中年の時雄は人生の倦怠の中、弟子の美しい女学生、芳子に恋の妄想を膨らませる。若い時から常識人としてつまらぬ人生だった自分が性に惑溺していく日々。やがて恋人が現れ、別れが来て、芳子の残した夜具の匂いを嗅ぐ。赤裸々に内面を描いた自然主義文学の代表作。
小林多喜二

小林多喜二『蟹工船』あらすじ|地獄の虐使に、決起する人々。

概要>「おい地獄さ行んだで!」人権を剥奪され蟹工船に従事する人々の非人間的な生活と、その苦悶の連続から次第に生まれた未組織労働者のストライキの過程を過酷な船内の描写とオホーツク海の荒涼たる漁場での死闘を通して伝えるプロレタリア文学の傑作。
坂口安吾

坂口安吾『夜長姫と耳男』あらすじ|好きなものは、呪うか殺すか争うか。

概要>残酷で無邪気な美しい長者の娘、夜長姫。姫の護身仏を造る飛騨の若き匠の耳男は、姫が次々に村人を殺すのを怖れ、遂には姫の胸を刺し殺す。芸術も恋愛も好きならば呪うか殺すか競うしかないと言い残して息絶える姫。妖しい魔性に憑りつかれる仏師の運命。
坂口安吾

坂口安吾『桜の森の満開の下』あらすじ|桜の下に、棲む魔性。

概要>峠を支配する山賊も「桜の森の満開の下」だけは怖れている。山で捕えた女を女房にして都で暮らすが、我儘で残酷な日々に飽きて山に戻る。帰り道、満開の桜の下で女は鬼に変わり男を殺そうとする。男は鬼を殺したが実はそれは女房で、一人残された男は花に埋もれ孤独に佇む。
江戸川乱歩

江戸川乱歩『屋根裏の散歩者』あらすじ|節穴から覗く、完全犯罪。

概要>何をするのもつまらない郷田は、ある日、下宿の天井を上り屋根裏を歩きはじめる。そして持ち前の犯罪嗜好癖から完全なトリックを計画し遠藤を自殺に見せかけ殺害する。そこに現れた明智小五郎、些細な事実から謎を解く。江戸川乱歩の明智小五郎篇の名作。
江戸川乱歩

江戸川乱歩『押し絵と旅する男』あらすじ|絵の中の恋は、時空を越えた。

概要>男が恋焦がれた女性は、額のなかの押絵細工だった。それでも男は、自ら求めて自分自身も押し絵となる。仲睦ましい二人の押し絵をもって旅をする男、その男の話を聞きながら遠眼鏡で覗く額のなかの世界は、蜃気楼のように漂う私の幻想だったのか。
スポンサーリンク
シェアする