邦画

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映画『東京物語』|家族のかたちは変わっても、恒常なる日本人のこころ。

老夫婦が子供たちに会いに上京するが忙しく、戦死した次男の嫁だけが優しい。尾道に帰ると、とみが亡くなる。周吉は紀子に感謝し、縁を断ち再婚を薦める。淡々と流れるあらすじを追い、崩れゆく家族の姿を主題とし、それでも変わらぬ人間の情動の恒常性を解説。
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映画『おくりびと』|静謐で美しく繊細な、納棺師という仕事。

身を清め、仏衣を着せ、顔を整え、死に化粧をする。死は穢れか、浄めか。ふたつの異なる意見を考察する。静謐で美しく繊細な作で葬る納棺師を本木雅弘が演じる。納棺を執り行う「おくりびと」の様式美のあらすじを追いながら、美しい日本のかたちを解説する。
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映画『羅生門』|芥川の名作の先に、黒澤が伝えたかったこと。

芥川の小説「藪の中」と小説「羅生門」ふたつを融合した黒澤の映画『羅生門』の主題を考察する。多襄丸、夫の金沢、妻の真砂。三人三様の嘘と、杣売りの嘘。あらすじの結末にみせた僅かな救い。黒澤は何を伝えたかったのかを解説する。
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映画『マルサの女2』|今度の脱税は地上げとカルト、バブル時代の下品な日本の姿。

伊丹監督が描きたかった第2弾。宗教法人を脱税のハンドバックに使うからくりを解説。裏の顔を持つ鬼沢鉄平。大型開発案件の地上げと利権に群がる政治家、銀行家、建設業等の巨悪に立ち向かう亮子たちマルサの戦いを、あらすじ&レビューする。
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映画『マルサの女』|脱税の巧みな手口を、見事に暴く板倉亮子。

伊丹十三監督の社会派作品。脱税の手口やからくりを、あらすじを追いながら実際に暴いて解説していく。金が人間を変える、性善説に立ちたいが、悲しいかな、性悪説こそが人間の業のようだ。脱税という硬いテーマを、柔らかく学びながらレビューする。
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映画『鉄道員(ぽっぽや)』|人生という時間を乗せて、安全を見守る乙松の仕事。

天職に一途に生きた”ぽっぽや”を高倉健が寡黙に演じる。乙松は、鉄道ひと筋の人生だった。なぜ妻の最期も、娘の最期も看取ることができなかったのか?なぜ三人の雪子が現れたのか?を解説する。そしてあらすじを追いながら鉄道員の職務の尊さを考察する。
浅田次郎

映画『壬生義士伝』|徒花と咲いた新選組で、家族の愛のため守銭奴に生きた男。

壬生の狼と恐れられた新選組。そこに生きるために人を斬り、愛するために生き抜いた男がいた。新選組隊士、吉村貫一郎の生き様をあらすじを追いながら解説する。故郷と家族への愛と、義を貫いた一人の男の物語、浅田次郎『壬生義士伝』をレビューする。
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映画『復讐するは我にあり』|宗教では救われることのない、人間の復讐心。

非情な殺人鬼にして詐欺師、常に愛人を伴い逃避行した犯人、榎津巌を演じる緒形拳。狡い信教者の父鎮雄を演じる三國連太郎、悪魔のような残忍な犯罪に駆り立てた背景や心理を考察する。あらすじを追いながら神を信じぬ心の闇の在り処がどこかを解説する。
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映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』|現代のお伽話、その脆く壊れそうな世界。

SNSのクリックひとつで繋がる絆の希薄な社会。七海に訪れる受難。無垢で危うい真白。そんな脆く壊れそうな現代。黒木華×CoCo×綾野剛が繰り広げる不思議な現実。岩井俊二監督が贈る現代の御伽草子。あらすじを追いながら作品を解説する。
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